政界UFO論議なぜか過熱
「UFO(未確認飛行物体)論議」が閣外へ飛び出し、各方面に広がりを見せている。21日になり、地方自治体トップの石原慎太郎東京都知事、高橋 はるみ北海道知事らが相次いでUFOについて言及。民主党の鳩山由紀夫幹事長は「宇宙人の鳩山であります」と“カミングアウト”した。さらに、航空自衛隊 トップの田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長も、この日の会見で「漫画に出てくるような飛び方をするなら、(対処は)難しいだろう」との見解を示した。
延長国会で急きょ飛び出したUFO論争が、なぜか異様な盛り上がりを見せている。
21日午前の閣議前には、閣僚間でもUFOの話題で盛り上がったという。中でも、早大理工学部出身の渡海紀三朗文科相は、閣議後の会見で 「(UFOは)あるんじゃないかなと思う。この種の話はあっていい。宇宙に夢を持つ子が育つかもしれない」と論争を歓迎。「絶対いる」と発言した町村信孝 官房長官と同様、18日に閣議決定した「存在を確認していない」とする政府見解に“反論”した。
さらには、空自トップまでもがUFOについて言及する羽目に。20日に石破茂防衛相が6分間にわたり熱弁を振るったことを受け、田母神空幕長は 21日の会見で「大臣が『考えなければ』発言されておられるので、今後検討することになるのでは」と冗談交じりで語った。空自がUFOに対処できるかどう かについては「漫画に出てくるような飛び方をするなら難しいだろう」との見解を述べた。
UFO論争となれば、黙ってはいられないのが、「政界の宇宙人」こと民主党・鳩山幹事長。同党代表時代には、自身を宇宙人に模した「宇宙人ユッ キー」グッズも製作している。鳩山氏は会見で「宇宙人の鳩山であります」と自ら切り出し、「定義からして(UFOは)否定できない話ではないかと思う」と コメント。一方で「あまりUFOの議論に深入りしない方が賢明なのではないかと考えている」とも“警告”した。
石原知事も「私も見たいと思いますけどね」とUFO論争に参戦した。理論物理学者のホーキング氏に聞いた話を引き合いに出し「宇宙船を飛ばすよう な文明を持った惑星が宇宙全体で200万ほどあるらしい。ただし、その程度の文明を持った惑星は不安定になって、宇宙時間からいうと瞬間的、100年ほど で消滅するという。ということで、宇宙船は地球に飛んでこないでしょう」と語った。
また報道陣からは、知事がかつて「日本空飛ぶ円盤研究会」に名を連ねていたことを指摘されたが「名前を貸してくれといわれただけ」と自身とは関係がないことを強調した。
北海道の高橋知事も会見で「いると思うんですけどね」と述べ、その理由について「世界の遺跡などを考えると、本当にその時代の人類にできたのかというまか不思議なことがある。宇宙人がやったのでは、というのは十分説明になるような気がする」と話した。
(2007年12月22日06時02分 スポーツ報知)
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