2010/01/22

宇宙天気情報(2010年01月22日

【週報 NICT 宇宙天気情報(2010年01月22日 15時00分 (JST))】

この情報は、毎週、最新のものに更新されます。
世界各地の観測データを元に、情報通信研究機構での観測等も加味して決定された、その日の太陽活動や地磁気活動の情報によって構成され、これらの情報から地球の周りの宇宙空間で今何が起きているかを知ることができます。

担当: 永井
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概況・予報

太陽面東端から回り込みつつあった活動領域1041において、19日と20日にMクラスフレアが発生しました。
今後もCクラス以上のフレアが発生する可能性があるため、活動領域1041の推移にご注目下さい。
コロナホールの影響で20日に太陽風が500km/s前後のやや高速風まで上昇し、地磁気活動もやや活発となりました。
現在、CMEなどの地磁気を乱す要因は確認されていないため、しばらく静穏な状態が続くと思われます。
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太陽活動

活動領域1040は成長傾向が続き、15日と17日にCクラスフレアが発生しました。
その後活動領域1040は太陽面西端に沈み込みましたが、東端から回り込みつつあった活動領域1041の影響が強まり18日にCクラスフレアが発生しました。
19日には活動領域1041の影響がさらに強まりMクラスの中規模フレアが2回、20日にも4回発生しました。
21日以降は活動度が弱まり、フレアもB~Cクラスに止まっています。
今後もCクラス以上のフレアが発生する可能性があるため、活動領域1041の推移にご注目下さい。

過去1週間に発生した主なフレアは下記の通りです。
| 月/日 | 時刻(UT) | X線/光学 | 領域 | 電波バースト | 関連現象 |
| 1/19 | 13:03 | M2.3/- | 1041 | なし | なし |
| 1/19 | 20:23 | M1.7/- | 1041 | III | なし |
| 1/20 | 06:45 | M1.0/SF | 1041 | なし | なし |
| 1/20 | 07:42 | M1.6/SF | 1041 | なし | なし |
| 1/20 | 10:46 | M1.8/- | 1041 | なし | なし |
| 1/20 | 17:50 | M3.4/SF | 1041 | III | なし |

(参考データ)
GOES衛星の太陽X線データ
http://www.swpc.noaa.gov/rt_plots/xray_5m.html
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地磁気活動

コロナホールの影響が弱まり太陽風速度の下降傾向が続いて16日から400km/s未満の低速風となり、地磁気への影響も弱まったままの状態が続きました。
しかし20日には別のコロナホールの影響が到来し500km/s前後のやや高速風まで上昇して、地磁気活動もやや活発となりました。
21日以降はコロナホールの影響も弱まっています。
現在太陽面には大きなコロナホールは見られず、地磁気を乱しそうなCMEの発生も確認されていません。
しばらく静穏な状態が続くと思われます。

(参考データ)
ACE衛星による太陽風観測データ(1週間)
http://www.swpc.noaa.gov/ace/MAG_SWEPAM_7d.html

27日の太陽周期プロット
http://swnews.nict.go.jp/rt/crl_27d.html
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