【週報 NICT 宇宙天気情報(2010年01月15日 15時00分 (JST))】
この情報は、毎週、最新のものに更新されます。
世界各地の観測データを元に、情報通信研究機構での観測等も加味して決定された、その日の太陽活動や地磁気活動の情報によって構成され、これらの情報から地球の周りの宇宙空間で今何が起きているかを知ることができます。
担当: 永井
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概況・予報
8日に出現した活動領域1040が成長し、9日と12日にCクラスフレアが1回ずつ発生しました。
活動度は弱まる様子が見られないため、今後もCクラス以上のフレアが発生する可能性があります。
11日にコロナホールの影響が到来し太陽風は500km/s前後のやや高速風まで上昇しましたが、地磁気活動は概ね静穏な状態で推移しました。
太陽面中央付近にある小規模コロナホールからの影響が4~5日後に到来すると予想されますが、地磁気の乱れは小規模に止まると思われます。
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太陽活動
8日にかけて太陽面東端に新たな活動領域1040が出現し、9日にCクラスフレアが1回発生しました。
その後も活動領域は成長し、12日に再びCクラスフレアが1回発生しました。
13日以降は活動領域の影響が弱まり、Bクラスの小さなフレアが続いています。
現在、活動領域1040は若干衰退傾向となっていますが、活動度は弱まる様子が見られません。
Cクラス以上のフレアが発生する可能性が残っていると思われるため、今後も活動領域の推移にご注目下さい。
過去1週間に大きな太陽フレアは発生していません。
(参考データ)
GOES衛星の太陽X線データ
http://www.swpc.noaa.gov/rt_plots/xray_5m.html
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地磁気活動
10日まで太陽風速度は400km/s未満の低速風が続いていました。
その後コロナホールの影響が到来し11日と13日に500km/s前後のやや高速風となりましたが、地磁気活動は概ね静穏な状態で推移しました。
14日以降はコロナホールの影響も弱まっています。
現在、太陽面北半球の中央付近にコロナホールがあり、影響到来は4~5日後と予想されます。
ただし規模が小さめのため、地磁気の乱れも小規模に止まると思われます。
(参考データ)
ACE衛星による太陽風観測データ(1週間)
http://www.swpc.noaa.gov/ace/MAG_SWEPAM_7d.html
27日の太陽周期プロット
http://swnews.nict.go.jp/rt/crl_27d.html
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